3月14日、バッグ技術普及協会主催による栃木レザー工場見学会が
開催され、大勢の生徒さんが参加されました。
あいにくの雨で寒い1日でしたが、皆さん見学会を楽しみにされていたようで、
真剣な面持ちで職員の方の説明に耳を傾けていました。

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全体説明を受けた後、2つの班に別れて工場見学をスタート。
職員の方が班を引き連れて、各工程を丁寧に説明してくださいました。

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写真は塩漬けにされた原皮(まだ毛がついた状態の皮)が山積みにされていて、これから水洗いされるところです。

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工場内にはミモザと呼ばれる植物タンニン剤が溶け込んだピット槽が160もあり、
皮は濃度の薄いピット槽から徐々に濃度の濃いピット槽へと漬け込まれていきます。
浸透圧によりタンニン剤は皮へゆっくりと浸透していき、約20日間かけて
「皮」から「革」へと鞣されるそうです。

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鞣された革はその後脱水され、ドラムに入れて加脂(油を浸透)させます。
革に柔らかさと艶を与えるのですが、使用される油はなんと魚の鱈の油だそうです!

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加脂された革は、天井に吊るして約10日間乾燥させます。

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ハンドセッターと呼ばれる革の厚みを均一にする作業。
熟練の職人さんが重いマシンを使って丁寧に革を伸ばしています。

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職人さんの手によって表面塗装が行われています。
写真にはありませんが、ドラムによって革を染色する工程などもありました。

一枚の革が出来上がるまでに、多くの職人さん手によって、じっくりと丁寧なものづくりが
行わる様子を間近に見ることができ、とても良い勉強になりました。
今回、ご協力頂きました栃木レザーの皆様、本当にありがとうございました。