5月14日(月)に開催した

栃木レザータンナー見学ツアーが終了しました。

ツアーのレポートをお届けします!

 

5月とは思えない暑く快晴の中、

午前中に参加者のみなさんにお集まりいただき、

バスで東京を出発!

 

 

2時間ほどでまずはお食事会場のホテルに到着。

 

午後には栃木レザー株式会社様へ到着しました!

http://www.tochigi-leather.co.jp/

 

まずはビデオを見せていただいたり

なめした革などを見せていただき概要をご説明いただきました。

 

 

いよいよ工場見学へ!2班に分かれて進んでいきます。

 

 

まずは原皮!↑こちらは塩漬けにされた牛の原皮です。

船で輸送される途中で塩はだいぶ溶けていますね。

 

↓こちらは豚の原皮。牛より白い!

 

原皮はまず表面の汚れなどを取るため24時間水洗いされます。

洗濯機の横型のようなドラム↓

 

 

お次は皮の毛を取るため、石灰漬けによる脱毛をするための槽。

表面はプラスチックなのかと思っていたら油でした・・・!

深いので落ちたら大変ですね。

 

 

ここで脱毛された皮はフレッシングという作業や、脱灰・酵解で

残った余分な脂肪や汚れを取り除き、ギン面をきれいにされます。

見学に伺ったときはこの作業はされていませんでした。

 

そしてなんといっても栃木レザーさんの特徴である

ピット槽を拝見しました!

 

ちなみにこの画像の右側にも同じような空間があり、

なんとピット槽の数は160個!

このピット槽でゆっくり揺られながらベジタブルタンニン溶液に付けられてなめされていきます。

この溶液もこちらの工場で作られているのですが、これが製品になったときの革のにおいとなるそうです。

 

色々な植物やあれやこれやを入れて

丸一日回し続けて溶液を作るそうです。

 

 

タンニン液のにおいをかがせていただきましたが、

いい匂いがしました!

 

長い期間タンニン液に付けられた革は

再度洗浄と水絞りをされ、加脂という工程でツヤを与えます。

 

その後、セッターという機械で引き伸ばされ

約10日間乾燥されます。

 

 

一部のヌメ革などはこの段階で出荷されるそうです。

 

その後、染色や革の柔らかさを調整するため再鞣しを行い、

 

染色などで再度水分を含んだ革を伸ばします。

固い革などは一部職人さんが手作業で伸ばしていきます!

 

 

もう一度乾燥させるために4日~1週間吊るしておきます。

この吊るす作業も職人技!

思った以上に重く大きな革を一本の棒で扱うのは容易ではありませんでした。

 

 

本当にひとつひとつ丁寧に作られているのが分かります。

レポートが長くなってしまいましたが、

行けなかった方はぜひ栃木レザーさんのHPもご覧くださいね!

 

原皮を仕入れてから出荷できる状態になるまで

長い長い時間をかけて、しっかりと丁寧に作られていました。

職人さんたちの良い革を作るんだという気持ちもすごく伝わってきました!

栃木レザーさんの革が高級な理由が分かります。

 

バッグや革小物を作るとき、ぜひ使ってみたいなと感じました!

 

お忙しい中、見学を受け入れてくださり、丁寧にご説明いただき

本当にありがとうございました!

 

ツアーにご参加いただいた皆様、1日ありがとうございました!